読んでいるだけの演技になっていませんか?

オーディションで発生する演技ミッション

オーディションの種類によっては台本を渡されて演技をすることがあります。
それっぽく読める人なら沢山いるのですが大事なのはそこにその台詞をその役になりきって言えるかどうか?です。

審査する側が求めるものが何かで読み方が変わってきます。
役を決めるオーディションであればその役がどんなキャラクターなのか?をきちんと考えてその役として台詞を落とし込んでください(^^)

事前に渡された台本で実技をやる場合はきちんとその台詞の前後を読み込んで大事に演じてほしいです。
読み込んでいれば台本とか不要になってきますしなしでやる方が身振りなどが出てよい場合もあります。

ここで気をつけたいのが声優系のオーディションの場合マイクに向かって話すお仕事ですから、その場合はフラフラしないで下さい!
いくらマイクの性能が良くても音がぶれるので減点対象になることがあります。

次に演技の幅ですが前後の台本がなくストーリーがなければ自分に合わせた役で読むことになります。
他の人とかぶらず自分が出せるキャラクターで演じた方が印象に残りますよね?

普段からバリエーションを想定して台詞を読むと訓練になります♪
例えば、同じごめんなさいと言う台詞でも役によって言い方は全然違います!

  1. 自分が悪いと思っていない「ごめんなさい」
  2. なんでこんなことを言わなくてはならないんだ?と思いながら言う「ごめんなさい」
  3. 心から申し訳ないと思って言う「ごめんなさい」
  4. 他の人に代わって言う「ごめんなさい」

全部違うはずです。
その背景も想像してストーリーにぴったりはまる言い方があります。

同じ台詞でしっくりくるものを探すには
沢山の映画やドラマを見たり、本を読む、普段の生活でも勉強できます。

イヤミな役を演じるときはそういう役を研究したいですし良い女でも悪女でも電車や学校・職場で遭遇する人が何故そんな印象になるのか?
癖はないか?喋り方に特徴はないか?いろんなことに注目して時には真似をしてみるのもいい特訓になるので挑戦してみてください。

普段からの積み重ねで演技の幅は広がります。

あと、真似が上手い人は途中で役が変わってしまうことがあるのでその辺りも意識して多重人格みたいな一貫性のない演技になっていないか?
予定調和でこの先の展開をほのめかしていないか?注意して演技をしましょう。

すっげー悪役だったのに仲間になるとか、悪役の段階で仲間っぽくされると面白さが半減してしまったり思わぬ副作用があります。

この役はこの時、自分を見失って悪の道をひた走ってこんな葛藤をしていて、未来の仲間のことは大嫌いだったナドナド……
ちゃんと作りこんでいくと魅力が増すと思いますし、今求められていることをきちんと考えるところからじっくり取り込む癖をつけていただければと思います。